分析事例

2024年9月17日

ポジネガ分析

SNSやアンケート自由回答などから、ポジティブやネガティブな意見の割合を把握し、新商品の評価を分析したいことがあるかと思います。
分析者がコメントを1つずつ読んで 、ポジティブかネガティブ に振り分けていくのは大変ですがTextVoiceでは、簡単にポジネガ分析ができるようになったのでその事例をご紹介します。

分析手順

以下の2ステップで分析しました。

1.分析したいデータを用意

今回は、最近男性でも利用者が増えてきている日傘について分析しました。
生成AIのChatGPTに「日傘」に関するX(旧Twitter)のポストを生成してもらい それを分析していきます
(生成データのイメージはこちら

2.データをTextVoiceで分析

データをTextVoiceにアップロード。データ内容によりますが、1万件程度であれば数分で分析できます。

分析概要

データ内容: 日傘に関するXへの投稿(SNS)
データソース: ChatGPTが生成したデータ
データ量: 97件

●TextVoiceでのポジネガ分析結果

●TextVoiceでのポジネガ分析結果

最初にコメント全体で、ポジティブ、ネガティブ、ニュートラルの割合から確認します。
日傘に関するコメントは、ポジティブな内容が6割程度を占めていることがわかります。
さらに、円グラフの「ポジティブ」をクリックすると実際のコメントを確認できます。

ポジティブ・ネガティブ・ニュートラルの割合

使っている人にとって便利に感じている点が、ポジティブなコメントとしてあげられています。

全体の傾向を確認した後は、属性別に分析していきます。
ここでは、年代別の傾向を見ていきたいと思います。

年代別の傾向

ポジティブなコメント数が多いのは、30代であることがわかります。

分析したいデータに、性別や年代別、職業、地域などの属性情報があれば、その属性での傾向を見ることができ、ターゲット層でどのような評判だったのか簡単に確認することができます。

ポジネガ分析によって、各コメントにポジネガの属性情報が付けられたので、次はポジティブやネガティブなコメントにどんな内容があるのか見ていきます。

【出現頻度が高いワード(類義語)】

最初に全体の傾向をワードクラウド機能から分析します。

使っ、暑さ対策、男性、買った、猛暑 といったワードが上位にきています。

今までの日傘と言えば、日焼け防止というイメージが強かったと思いますが、猛暑の影響で、暑さ対策で利用する人も増えているようです。
とくに今年は男性で使っている方をよく見かけるようになりましたね。

出現頻度が高いワード(類義語)

次に、最大6つのワードのつながりからおおよその内容を把握できるサマライズ機能を使って、どのような意見が多いのか見ていきます。

【関連性の強いワードの組合せ】

※最大6ワードの組合せでランキングします
※単語だけでは見えにくい発言の背景や理由などを見たいときに有効な分析です

まずは、ポジティブなコメントで多かったものを分析しました。

・猛暑で日傘を使う男性をよく見かけるが正解だと思う
・折りたたみ式は軽くて持ち運びしやすく便利
といった内容が多いです。

ポジティブなコメント

次にネガティブなコメントを見ていきます。

男性の日傘に関するコメントや持ち運びが面倒といった内容がありました。
・暑さ対策で理解はできるが男性の日傘は違和感がある
・男性の日傘は慣れるのに時間がかかりそう
・長傘タイプは持ち運びが面倒

ネガティブなコメント

ポジティブなコメントでは、実際に使っている人の評価が多く、ネガティブなコメントでは、男性の日傘に対する違和感や持ち運びに関することがでていました。

※今回分析したデータは、X(旧Twitter)に投稿されたデータではなく、ChatGPTが生成したものなので、分析結果についてはあくまで参考になります。

最後に

ポジネガ分析は、以下のようなシーンで活用できる分析手法です。

・自社商品のリリース後に評判を確認する
・ポジティブな意見から商品のアピールポイントを発見する
・ネガティブな意見から改善点を見つける

さらにコメント内容をポジネガ別にテキストマイニングすることで、多いコメントを把握し対応の優先順位付けにも役立てることができます。
顧客満足度の向上において、ポジネガ分析は有効な手法なので積極的に活用してきましょう。